日本出版社
インパクト/企画・編集
家族が一致団結して地震の備えるためのノウハウを神戸現地取材をまじえ満載。
防災という意識を心に、そしてカバンにはこの書籍を携帯したいものである。★★★★★
私の友人には、新潟中越地震を体験した者がいる。そして、以前、彼に話を聞いた時「地震が起きた時、正直どうして良いのか分からなかった」「避難所生活が思った以上に、精神的にキツかった」などと言っていたのを思い出す。
そんな中、本書は、わが家、コンビニ、学校、電車など様々な場所で、大地震が起こった場合の被害とその際の避難の仕方を分かりやすく、ストーリー仕立てにして解説。また、地震が起きた後の被災生活の心得まで手広く網羅している。
奇しくも、友人が必要としていた情報がここに全て載っているのではないか。急いで私は、友人にこの本についてメールで教えた。
後日、友人に会うと、この本を手に取り「もっと早くこの本が出版されていたら……」と一言。
私は、今でもその時の友人の横顔が忘れられない。
読みやすく、内容も濃い★★★★★
地震の本は数多く出版されているが、「地震のメカニズム」のような理論的な内容をクドクドと並べ立てているような本が多かった。我々一般人がそういう本を読んでもあまり得るものは無いように思う。むしろ実際に「大地震が起こるとどのような被害があるか」「震災時にどのように対処すればいいのか」がわかる、我々の生活に則した実用的な対策本があればいいのに、と前々から思っていた。
この本はそんな私の願望にぴったりの本だった。しかも、小説仕立ての構成で、夢中で読み進めるうちに、自然と地震の知識と心得が身につくようになっているのだ。これ1冊あれば地震対策は充分だと私は思っている。
良本発見!★★★★★
地震、地震と世間は騒ぐものの、私にとってはまさに対岸の火事。
身に迫る危険として受けとめられずにいた。事実、非常食も家具転倒防止グッズも、何も用意してはいなかった。
そんなある日のことだ。
行きつけの書店の地震コーナーで、何気なくこの本を手に取った。(いや、正直に言えば、どこか懐かしげな表紙のイラストに妙に心惹かれたのだ)
パラパラとめくってみる。
食事中、就寝中、学校、高層ビル、海岸と、ありとあらゆる場所を想定し、シミュレーションされている。イラストや写真を交え、とてもわかりやすい。
さっと読み終えて、一つ思ったことがある。
おそらく、かつて大地震の惨劇を目の当たりにした方々を除けば、大地震は誰にとってもイメージしがたいものなのだろう、ということである。
きっと、誰にとってみても、結局、地震は対岸の火事なのだ。
「うん、わかったよ、備えるからもっと恐怖心を煽ってくれよ」、そう私は他人任せに思っていたが、違った。そもそも「備え」は、恐怖心からするものではないのだ。
道具を備えようと思う。
まずは、この本をレジに持っていく。そこから始めよう。
たしかに、いい本は、イメージを手伝ってくれる。
しかし、いくらこの本がイメージを感化してくれたとしても、そこから先何をするかはそれぞれが決定することだ。
未曾有の恐怖に脅えるからでもなく、安心したいからでもない。
けれど、何はともあれ、道具をそろえてみる。そろえてみたい。
不謹慎を承知で言えば、今、私は「つっぱり棒」をイメージして、ワクワクしてさえいる。
こんな気持ちにしてくれたこの本に感謝したい。
実用的!★★★★★
いつ起ってもおかしくない大地震。
被災時に子どもがそばにいるとは限りません。
本屋で探してみたのですが、この本は、子供でも理解しやすい唯一の地震本でした。
子どもに知識をと思い購入しましたが、意外に盲点となる危険地帯、なるほどと思わせられる避難法など、大人でも十分読み応えがあり、購入して正解でした。
子どもと楽しみながら読める地震本★★★★★
小学校低学年の子どもが二人います。
最近地震が多いので、子どもにも心構えだけは教えておかなければと思っているのですが、書店を覗いてみても、子どもに買い与えられるような本がなかなかありません。
子どもにはどれも難しすぎるのです。
その点、この「親子のための地震安全マニュアル」は物語仕立てになっていて、子どもでもとっつきやすく、楽しんで読めます。
物語の中で心構えが書かれてあるので、「ブロック塀はくずれてくるから、近づかないようにね」とその都度教えるようにしています。
どこまでわかっているかは疑問ですが、何より子どもから興味を持って積極的に読んでくれるので、親子の会話の中で地震の話題も増えました。
それが子どもの意識を高めることにもなるんじゃないかと思っています。
先日さっそく子どもと散歩がてら近所の避難場所まで出かけてきました。